「助け合い」・・・いつまでも自分らしく生きられる 我がまちのふくしづくり プロジェクト

NPO法人 まごの手



■プロジェクトの背景

平成27年4月から介護保険が改定され、介護保険の要支援1・2の認定者が市町村事業へ移ります。その人たちを支える担い手として、政府は地域住民やボランティアを想定しています。単なるサービスの据替ではありません。関係が希薄になった社会をつながりのある社会に回復させる大きな転換期です。
制度の改正を機会に、地域のための福祉とは? 人に寄り添う支援とは?共に考えてみませんか。当事者だけではなく、私たち自身の課題なのです。

 

■プロジェクトの目的、取り組み

昔、地域社会には住民が互いの知恵や労力を出しあい、困った時は助けあう関係が存在していました。しかし、現在では人間関係が希薄になり、身近にあった「助けあい」は行政による制度化した福祉サービスに取って代わりました。しかし、制度は人として生き暮らす権利を守っているでしょうか?今、制度に当てはまらない課題が山積しています。人の尊厳を考え、その人らしく生きることを尊重するのであれば、まごの手のようなかゆい所に手が届く「助け合い」はとても重要です。介護保険の改定を受け、軽度な生活支援・見守り・送迎や居場所は地域住民やNPO、ボランティアの「助け合い」がますます必要になってきます。  

 

協働パートナーとその役割の一例

ボランティア団体やNPOの立ち上げは、どれほどの苦労と年月が必要か「助け合い」を実践している団体は知っています。 地元 佐野市では、「助けあい」を広めたいと任意の生活支援団体「ぶどうの実」が地域限定イベントを開くなど活動を始めました。
地域のことを思い、地域のために立ち上がるボランティア組織は貴重で、このような団体を応援し、協力や連携したいと考えています。「助け合い」の必要性は当事者以外にはなかなか理解されません。協力できる団体からネットワークをつくり、「助け合い」の輪を広げてゆきたいと考えています。

 

これまでの成果

将来の不安や孤立感を抱えながら人々は、それに耐え、明日の希望、明るい未来を待ち望んでいます。地域で安心して暮らせる取り組みは待ったなしです。まごの手は13年間 「助け合い」 (生活支援、軽度な介護、移送サービス)を行ってきました。3年前からは地域の居場所 ふれあいハウス「たんとんとん」を開設し、ふれあいを大切にした、誰でも気軽に寄れる居場所づくりに取り組んでいます。 住民の“安心して暮らしたい”との思いを真摯に受け止め、助けて欲しい時に気兼ねなく頼める、すぐに助けてくれる、話を聴いてくれる、そんな「助け合い」をこれからも実践していきます。
佐野市では、「助け合い」は数件あるだけです。まごの手など今ある「助け合い」が地域のモデルになっていくかもしれません。

 

県民への参加の提案と、参加の方法

○地域のいろいろなボランティア体験から、地域への関心が広がり、人とのつながりを持てることは、将来自分が自分らしく生きるための大きな宝となります。
○私たちが安心して暮らすためには、「私たちの福祉は、私たちがつくる」決意と行動が必要になってきます。まごの手と一緒に「助け合い」を始めませんか?「助け合い」への資金援助でも構いません。みんなで助け合い・支え合いのある安心社会をつくりましょう。

■団体基本情報

  • 団体名: NPO法人 まごの手
  • 住所: 佐野市新吉水町375番地
  • メール: npomagonote@marble.ocn.ne.jp
  • ウェブ: http://www3.ocn.ne.jp/~mago2010/
  • 電話: 0283‐85‐8720
  • FAX: 0283‐85‐8721

  • 会員数: 25名
  • 設立年: 2014年 設立13年目
  • 職員数: 有給職員 21 名 無給職員 4 名
  • 年間支出規模: 5百万円~1千万円未満
  • 活動分野: 福祉(高齢者、障害者、生活困窮者) まちづくり 

 

■団体の活動内容

安心して暮らせる地域社会づくりには、困った時は お互いさまの気持ちで支え合う、地域住民の「助け合い」が必要です。障害者や高齢者など生活に何らかの不自由を感じている人たちに、福祉制度によらない柔軟で迅速な支援を届け、「助け合い」のある安心社会にしたいと活動しています。                                      
主な活動
○在宅福祉サービス・・・家事支援・身体介助(掃除 食事づくり 付き添い)の提供
○移送サービス・・・・・・・通院・買物の車による送迎
○居場所・・・・・・・・・・・・誰でも気軽に寄れる居場所 ふれあいハウス「たんとんとん」の運営
○その他・・・・・・・・・・・・コンサート開催 福祉の勉強会、ファンドレイジング、避難者支援等

 

団体のミッション・ビジョン

公的な福祉制度によらない 地域住民の「助け合い」の仕組みで「お互いに助け合う思いを培い、安心して暮らせる地域社会づくり」を目的としています。


社会に提供できる価値・貢献できること

介護保険や障害者自立支援法などの福祉サービスは現代社会には欠かせない制度です。しかし、まごの手が支援した人は「制度は隙間だらけ、それだけじゃ生活できないよ。」と話されます。 私たちは、人とひととのつながり「助け合い」が安心して暮らせる地域社会をつくると実感しています。困った時はお互い様の精神で「助け合い」に取り組んできた私たちだからこそ、地域のための福祉、人に寄り添う支援を共に考えることができると思っています。