家庭から支援を受けられない子ども達の社会自立支援         

社会福祉法人イースターヴィレッジ 自立援助ホームマルコの家


■プロジェクトの背景

家庭から支援を受けられない子どもは、児童養護施設や里親家庭での社会的養護を受ける事ができます。しかしながら、施設不適応とみなされたり、高校を中退した場合には施設を退所し、働いて自立する事を強いられます。虐待を経験したり、機能不全家庭で育った10代の若者が社会自立することは想像以上に困難なことです。自立援助ホームは社会的養護の「最後の砦」と言われています。安心して生活できる居住を提供し、スタッフとともに寝食を共にし、社会自立を支援しています。

 

■プロジェクトの目的、取り組み

定員は8名と小規模であり、家庭的雰囲気を大切にしています。入所した子ども達は、仕事を探し、働いてお金を稼いで、給料の中からホームの利用料、健康保険料などを納め、将来のために貯金をします。スタッフは、食事の準備など彼らの日常生活をサポートし、仕事探しの相談や自立のための準備を手伝います。自立後も、アフターケアとして様々な相談に応じ、帰省先として、利用者の実家としての役割も担っています。

 

協働パートナーとその役割の一例

これまで、栃木市より「栃木市市民活動推進事業夢ファーレ」の助成を受け、チャリティコンサート、市民講座、映画上映会を開催。その他、現在4件ある県内の自立援助ホーム合同で、月に一回、勉強会を実施。

 

これまでの成果

開所から4年が経過し、これまで20数名の児童を受け入れ、生活面から就労・自立に至るまでのサポートを行ってきました。すでに自立し、一人暮らしを始めた子の帰省先にもなっており、食事を共にしたり、さまざまな相談事にも応じています。退所後に困ったことがあったり、手助けが必要な事態が生じた場合や、孤独を感じた時の拠り所となることで、入居者だけでなく、自立して巣立っていった子が安心していられる場所となっています。

 

県民への参加の提案と、参加の方法

自立援助ホームはその歴史が浅く、知名度の低い施設です。児童養護施設や自立支援施設と混同されることもよくあります。まずは存在を知って頂くことが第一歩です。また、ホームの多くは経営が困難な状況にありますが、児童虐待の件数は年々増加しており、家庭で暮らせない子ども達が増えています。「子どもは社会全体で育てるもの」という認識を持ったうえで、ご寄付のご支援や、各種行事のご参加をお願い致します。

■団体基本情報

  • 団体名:社会福祉法人イースターヴィレッジ自立援助ホームマルコの家
  • 住所: 栃木県栃木市沼和田町14-28
  • メール: info-marc@easter-village.or.jp
  • ウェブ: http://marchome.web.fc2.com/
  • 電話: 0282-21-7740
  • FAX: 0282-21-7740

  • 会員数: 
  • 設立年: 2010年
  • 職員数: 4名
  • 年間支出規模: 2千万円~5千万円未満
  • 活動分野: こども・若者

 

■団体の活動内容

義務教育終了後、家庭からの支援を受けられない15~20歳までの青少年の就労自立を支援する。

 

団体のミッション・ビジョン

入居児童の多くが、親からの虐待などの経験をしており、就労自立の支援だけでなく、家庭的雰囲気の中での生活を通し、虐待の傷を癒し、自己肯定感と大人に対する信頼を養う。

 

社会に提供できる価値・貢献できること

親の虐待・養育放棄により行き場を失い、自立せざるを得なくなった子ども達の存在を知ってもらう事により、家族の在り方を問い直すきっかけとなる。また、社会的養護について関心を持ってもらい、子どもは社会の中で育つものであるという事を認識してもらう。